スパムは非常に迷惑です、法律違反はよくないことですが、
このニュースを読んで気になったことがひとつ。

22億件送って80万件購入ってかなり割合が高くないですか?

特にターゲットを絞らないバナー広告を一般的なポータルサイトに掲載した場合、クリックレートはおよそ0.05%から0.1%程度であると言われています。

が、この人が送信したスパムではクリックならず、購入までこぎつけた率が
0.036%

想像するにクリック率は、これの倍以上であるはず。
つまりバナー広告のクリックレートと変わらない率なわけです。

さらに、スパムメールは、押し売りセールスとは違います。

受信してスパムと知りつつ、そのメールを開き
その文面をみて、自らそのサイトへアクセスするわけです。

そのスパムを受け取らなければ、
この人たちはきっとこういった求めていたサービス、
また品物を購入することができなかったわけですし、
このニュースの文章を読む限りでは、その商品なりサービスなりは
きちんと購入者に提供されたようなので、詐欺ではないし。


いえ、もちろんバナー広告はそのサイトを見る目的は別にあるわけで、
スパムメールはネットのトラフィック的にもメールの処理の効率的にも
極めて非効率、迷惑なので、私は全面的に禁止すべきだと思いますが

世の中に、スパムを開いて読んだ上にさらにそのページにアクセスして
さらに購入してしまう人がこれだけいるとなると
スパムが全面的悪と言ってしまうのが
果たして正しいのかどうか・・・うーむ。


迷惑メール送信で男逮捕=22億件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080215-00000057-jij-soci
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 不特定多数の人に異性紹介サイトなどを宣伝する迷惑メール(スパムメール)を大量送信したとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターなどは15日までに、特定電子メール適正化法違反の疑いで、東京都江東区大島、居酒屋従業員椎名勇気容疑者(25)を逮捕した。

 同容疑者は2006年5月から昨年12月の間、1日約400万件、計約22億件の迷惑メールを送信。受信者が利用登録をすると、サイトを運営する広告主から手数料約2000円が入る仕組みで、計約2000万円の利益を得た。海外旅行や車購入に使ったという。

 同容疑者は「自分で事業をやりたいと思い、ネットで調べて始めた。捕まるとは思わなかった」と話しているという。

 調べによると、椎名容疑者は昨年11月13日、送信元アドレスを偽った上で、不特定の人のパソコンに、異性紹介や競馬予想のサイトを宣伝する「待ち合わせはコチラから」「勝てる馬券の情報をお伝えします」などの内容のメールを送信した疑い。

 同容疑者はネットで購入した特殊ソフトを使用。「送信元が分からず苦情が来ないように」として、受信者に架空のアドレスを表示して、メールを大量送信した。送信先は、アドレス情報の販売サイトから約80万件を買ったという。 

 

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