民主党の大統領予備選でキーワードにもなっている「国民皆保険」。

ほとんど保険ビジネスに牛耳られている状態のアメリカの医療システム。

保険の種類は山ほどあり、そのシステムも複雑。

さらに、ビジネスベースゆえに、pre-existing conditionがあり
将来的にコストがかかり利益減になる可能性大の個人は、
健康保険に加入できなかったりする。

(病気になる可能性が高い人が、保険に加入できないという・・・)

それ以外にも、月々の保険費が払えないなど、
様々な理由で、保険に加入できてない人が国民の1割以上。

こういった無保険の人たちは、受けられる医療が限られてくるわけで、
全国民が平等に医療を受けられないこの国のシステムって一体どうなの?
と思ってました。

そんな中、先進国で国民皆保険がないのは、きっとアメリカだけという声も多く
民主党の大統領候補たちは「国民皆保険」という目標をかかげているわけです。

国民皆保険のある国は国で問題は山積みですので、
国民皆保険を導入したからといって、
即 無敵のヘルスケアシステムを実現できるわけでもないでしょう。

しかしながら、全国民が平等に医療を受けられない状態にあるにもかかわらず
国民皆保険に反対してる人たちのというのは、一体どんな考え方をしているのでしょう?

答えは、ビジネスと慈善活動。

つまり、健康保険費が払えない、保険に加入できない、と言った人は
余裕があるところからの慈善で救いましょうというシステム(?)。

そして、最近、それを決定的にあらわしたかのようなWEBサイトを発見。

Carol:
https://www.carol.com/


一見、普通のショッピングサイトですが、
その商品は、診断&治療パッケージ。

今まで不透明だった医療の金額をユーザーに対してクリアにするこのシステム。
別の側面からみると、価格比較することによって医療ビジネス活動を刺激しています。

で、このサイトではさらに
Carol Giving Program
というものを提供し、健康保険をもてない人のために
寄付を募っているのです。


現行システムのままどうにか現状を改善しようと試みているこのサイト。

まだまだベータ版ですし、参加している病院(地域)も少ないのでなんともいえませんが、
たしかに、医療費の不透明さをクリアにするなど、患者サイドに有利になっており、
すこし進歩しているような気がしますが・・・
でも、だからといって保険関係の膨大な事務費用が減るわけでもなく、
国全体の医療システムを改善するほどの画期的なアイデアではないですねぇ。

やはり政府の介入が必要なのでは・・・と感じてしまいます。



ところで、グーグルのヘルス2.0が発表されてから随分たちますが、
「ヘルス2.0」という名のカンファレンスも開かれているようです。
http://www.health2con.com/

 

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